内視鏡検査
安全で確実な内視鏡検査をうけていただくことは最も重要なことです。微小な病変も見逃さぬよう丁寧な検査を心がけています。そして、苦痛を少なく検査をうけていただくことが、定期的に検査をうけていただくために重要です。
つらそうだから検査はうけたくない、もしくは一度うけてもういやだ、と思ってしまうと、病気の早期発見の機会を逃してしまうことになりかねません。
できるだけ多くの皆様により快適に内視鏡検査をうけていただくために、最新の内視鏡検査機器システムを導入し、さらには検査前後の時間を他人の目を気にせずリラックスして過ごしていただくための空間として、トイレ付個室の検査控室を準備させていただきました。
※2023年2月以降内視鏡検査の実施は和歌山医大等からの派遣医師が実施しております。
胃内視鏡
2020.9 最新の細径スコープ(オリンパスGIF-1200N)を導入いたしました。口径5.4㎜(従来使用の経口内視鏡スコープの口径10.7㎜)でありながら、高画質の観察が可能な画期的なスコープです。右の写真は従来の経鼻用細径スコープの写真ですが、同じ太さとなります(鉛筆程度の太さ)。従来の細径内視鏡(経鼻内視鏡に使用)は細さゆえに経口内視鏡スコープと比較し、画質が劣ることが問題点でした。このスコープの導入により、経口もしくは経鼻の挿入ルートを問わず、苦痛少なくかつ高画質の観察の検査を受けていただくことができます。
従来の経口内視鏡検査を選択されていた方の多くはスコープが太く苦痛が強いため、鎮静剤使用下で検査をうけていただいておりました。鎮静剤使用後は自家用車の運転ができず、不便であることが難点です。新しいスコープを使用することで鎮静剤を使用することなく検査を受けていただき、自家用車で来院できれば、より検査をうけていただきやすくなるとおもいます。
もちろん、鎮静剤をご希望の方はご希望に沿わさせていただきます。
経口内視鏡にするか、経鼻内視鏡にするか、鎮静剤を使用するかについてはご希望、ご自身の経験に沿ってお選びください。そして、ご自身にあった検査法をみつけていってください。
※鎮静剤使用後は自動車、自転車の運転はできませんのでご注意ください。
大腸内視鏡
大腸内視鏡検査における苦痛の大部分は、大量の下剤の服用しなければならない、挿入時にいたみがある、の2点です。
従来、下剤は2Lの服用は必須でしたが、当院では服用量がすくなくてすむ下剤を採用しており、1Lの下剤と約500MLの水分摂取で前処置が完了いたします。従来は下剤服用中に嘔吐する方なども多くいらっしゃいましたが、ほとんどそのようなことはありません。けっして楽とは申し上げませんが、従来よりは改善されたといえます。
当院での下剤服用をご希望される方は人目を気にせずにすむトイレ付個室をご用意いたします。挿入時のいたみについてですが、挿入法の工夫により、大部分の患者様はほぼ痛みを感じることなく検査をうけていただくことができています。検査時には不安をやわらげ、緊張なく苦痛を少なく検査をうけていただくために多くの方には鎮静剤を使用しています。
大腸内視鏡日帰り手術
従来、大腸内視鏡検査でポリープがみつかった場合は再度日をあらためて治療を行うもしくは、ポリープ切除した場合には入院を必要とするのが一般的でありましたが、内視鏡検査を行い、発見されたその場で切除を行い、日帰り手術とすることで、身体的、精神的、経済的負担を軽減することができます。 ※費用についてはよくある質問ページをご参照ください。
消化器内科
検診はもちろん、腹痛、胸やけ、嘔気、便秘などに対し必要な検査を実施いたします。症状でこまっているが検査を実施しても異常はないという方は多くいらっしゃいます。このような病態は。機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群とよばれます。当院はこれらの診療に力を入れてとりくんでおります。
便秘・排便機能外来
便秘や便失禁といった排便機能障害についての診療をおこなっています。便秘の原因は癌などの器質的疾患、大腸の動きの問題、直腸肛門での排出機能の問題等が考えられます。ただ薬を服薬すればという安易なものではなく診断を行い、原因に見合った生活指導、排便習慣指導、治療が必要です。この排出機能障害の方も年齢問わず多くいらっしゃいます。当院はより専門的に排便の問題に向き合うため新たに肛門内圧測定機器を導入しました。必要あれば機能検査を実施し、バイオフィードバック法とよばれる排便リハビリの実施も行う体制を整備いたしました。
肛門外科
内外痔核・肛門周囲膿瘍・痔瘻・裂肛・肛門周囲掻痒症等の診断・治療をおこなっています。肛門の問題は排便習慣や胃腸機能に大きく関与しており、大半の患者さんはこれらを整えることで肛門症状の改善がみられると考えて診療しています。
※痔核や痔瘻などに対し、手術治療が必要な場合は治療可能施設を紹介させていただきます。
※緊急的な痔核血栓除去術や肛門周囲膿瘍切開術は可能です。
一般内科
- 高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の治療・生活指導
- インフルエンザ・肺炎球菌などの予防接種
健康診断
ご自身の健康管理の入り口です。普段元気にお過ごしの方、何も症状がない方も1年に1回ご自身の健康状態をチェックすることをおすすめいたします。当院は皆さまの健康管理の第一歩であるである検診をできるだけ多くの方にうけていただきたいと考えております。そのため、できる限り多くの検診制度をうけることができる体制を整えました。なお、胃がん検診(海南市人間ドック・協会けんぽ生活習慣病検診を含む)はバリウムではなく、内視鏡のみでの検査となります。安全、正確、かつ苦痛の少ない内視鏡検査での検診をうけていただけるようつとめております。鎮静剤使用、経鼻内視鏡など検査方法も選択できます。
特定検診 後期高齢者検診
がん検診(胃がん検診・大腸がん検診・肺がん検診)
協会けんぽ生活習慣病予防検診(本人)と特定検診(家族の方)
企業検診
在宅医療
通院が困難な方には訪問診療・往診をいたします。
これからますます在宅医療の必要性が高まってまいります。通院困難な方については定期的に訪問診療をさせていただきます。終末期をご自宅で過ごされたい方については、訪問看護ステーションと協力しながら安らかな最期の時間を過ごしていただけるためのサポートをさせていただきます。
その他
医療DX推進体制整備加算について
・当院では、オンライン資格確認システムにより取得した診療情報等を活用して診療を実施いたします。
・医療DXを通して質の高い医療を提供できるように、マイナ保険証の推進に取り組んでおります。
・電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスなどの医療DXに係る取り組みを推進いたします。尚、これらの取り組みについては、今後計画的に進めてまいります。
長期処方・リフィル処方について
当院では患者さんの状態に応じ、
・ 28日以上の長期の処方もしくはリフィル処方せんを発行いたします。
・
後発医薬品使用の推進
・後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるお薬で、先発医薬品の処方を希望される場合には、特別の料金をお支払いいただきます。
・この機会に、後発医薬品の積極的な利用をお願いいたします。
・後発医薬品は、先発医薬品と有効成分が同じで、同じように使っていただけるお薬です。
・先発医薬品と後発医薬品の差額の4分の1相当を、特別な料金として、医療保険の患者負担と合わせてお支払いいただきます。
・先発医薬品を処方・調剤する医療上の必要があると認められる場合等は、特別な料金は要りません。
当院の感染対策について
標準感染予防対策を踏まえた院内感染対策マニュアルを作成し、職員一同それに沿って院内感染対策を推進します。
また、感染対策に関して定期的に必要な情報収集やアドバイスを受け、院内感染対策の向上に努めます。
感染症の高い疾患(新型コロナウィルス感染症・インフルエンザ・など)が疑われる場合は一般診療の方と導線を分けた診療スペースを確保して対応します。