ごあいさつ
はじめまして。「おくクリニック」院長の奥 喜全(おく よしまさ)と申します。この度、父が院長をつとめていた奥外科胃腸科を引き継ぎ、おくクリニックを新たに開設することになりました。
まず、我々の歴史のお話しをしますと、私の祖父である奥正行は大正8年に海南市黒江の地に奥醫院を開設し、その地で診療をしてまいりました。昭和19年祖父の死を契機にしばらく我々の海南の地での診療は中断されるのですが、父奥 勝次は昭和54年に現在の地(海南市名高)に入院設備を有する奥外科胃腸科を開設し、当初は胃・大腸など消化器外科手術をおこなっていました。
その後時代の流れとともに入院を要する外科手術治療はおこなわなくなっていましたが、消化器科診療を中心に診療を行い、地域の皆様の健康の身近なよきパートナーであったとおもいます。私はそんな父の仕事ぶりを子供のころから身近で見てそだったものですから、自然と父の跡を追って消化器外科医として医師の歩みをはじめ、今に至ります。そしてこれからは、我々が昔から皆様に育てていただいた地である海南で地域の皆様の健康のためのお役にたてればと思っています。
私は胃や大腸など消化器外科診療を中心にいままで医療に従事してまいりましたが、その中でも大腸がんの診療に多くかかわり、内視鏡検査、内視鏡治療、外科手術治療、抗がん剤治療、終末期の緩和医療まで癌治療のすべての過程に従事していました。克服したときにはそれを患者さんとともに喜ぶこともできましたが、それによる身体的、精神的苦しみを受ける患者さんに心を痛めることも多くありました。そんな診療の中でいつも思うことがありました。
大腸がんの多くは前がん病態(アデノーマ・腺腫)の状態を経て早期がんから転移した病巣をもつ進行がんへと進行していきます。その進行はそんなに急激なものではなく年単位であるといわれています。このことから考えると、全員がある一定の年齢になって検査を定期的にうけ、前がん病変もしくは早期がんの状態で内視鏡治療することができれば、がん死亡はおろか外科手術治療もなくなってしまうのでは・・・そんなことをいつもおもっていました。
夢のような話かもしれません。しかし、私はこの地の皆様ががんの苦しみをうけることなく日々をすごしていただくためにはよりおおくの皆様が定期的に検査をうけていただくことであると考えております。そのために我々は尽力し、日々精進していきたいと思っています。
そしてなにより、地域に生きる医師として祖父と父がそうであったように私も地域の皆様に寄り添う身近なパートナーでありたいとおもっています。
どうぞ皆様、よろしくおねがい申し上げます。
平成27年5月7日
おくクリニック 院長 奥 喜全
院長略歴
昭和48年 | 海南市に生まれる |
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昭和60年 | 海南市立内海小学校卒業 |
平成4年 | 智弁和歌山中学高等学校卒業 |
平成11年 | 順天堂大学医学部卒業 |
平成11年 | 和歌山県立医大臨床研修(消化器外科入局) |
平成13年 | 国立大阪南病院(現大阪南医療センター)外科勤務 |
平成15年 | 和歌山県立医大大学院 |
平成19年 | 和歌山県立医大消化器外科勤務 |
平成23年 | 国保日高総合病院消化器外科勤務 |
平成27年 | おくクリニック院長 |
資格等
専門医 | 日本外科学会専門医 |
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日本消化器内視鏡学会専門医 | |
資格 | 内痔核治療研究会指定ALTA実施医 |
日本医師会認定産業医 | |
学位 | 医学博士 |
クリニック概要
名称 | 医療法人喜生会 おくクリニック |
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医師 | 奥 喜全(よしまさ) |
所在地 | 海南市名高243 |
電話 | 073-483-5421 |
診療科目 | 消化器内科・内科・外科・肛門外科 |
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